コインランドリーの彼女

「コインランドリーでさ、彼女が両替頼んできたんだよ。5千円札しかないからって言われて、俺も同じ状況でさ。急いでコンビニまで走って両替してきたんだ。それが、彼女との出会いだった。」

友人「へぇ、それでどうなったんだ？」

「それから毎週のようにコインランドリーで会うようになったんだ。お互い夜遅くまで仕事してて、洗濯はいつも夜中。洗濯が終わるのを待ちながら、だんだん話すことが増えてさ。彼女の笑顔が…俺にはすごく癒しだったんだよ。」

友人「なるほどね。毎週会ってたら、どんどん仲良くなってくるよな。」

「そうだな。気づいたら付き合うようになって、一緒に住むようになって、結局1年くらい同棲してたんだ。毎日が彼女と一緒にいるのが当たり前になってた。」

友人「で、今はどうしてるんだ？」

「1年前にさ、交通事故で…いまだに信じられない。隣にいるのが当たり前だったのに、ある日突然いなくなるなんて。」

友人「…そっか。それはきついな。ぽっかり穴が空いたような感じだろ。」

「ああ、そうだな。でも、彼女が教えてくれた温かさや日々の幸せ、彼女と過ごした時間が今の俺を支えてくれてる気がするんだ。」